１ はじめに
(本稿の目的）
山歩きを遅く始めたが、幸いなことに海外の高峰も歩くことができた。
いずれの海外山行においても程度の差はあるが高度順化に腐心した。
素人・高齢者の乏しい体験であるが、
①各山行における高度順化の実態を整理し、高度順化法を評価する
ことは、
今後、特に素人の高齢者の高度順化の山行になる。
また母集団が一人であることを活かし、高度順化を経年的に辿り、
②加齢は高度順化能力をどのように低下させるか
見てみたい。
さらに、海外での高度順化を助けるために出発直前に富士登山が行っているが、
③出発前の富士山登頂は高度順化に効果があるか
についても整理を試みてみる。
さいごに、乏しい経験であるが高度順化の要領を
④まとめ
てみたい。
(対象）
上図の11例から、高度が低いピレネーとグランド・ティートンを除く、僅か9例が対象となる。
データの出所は
今、山へ＞海外の山
の各山行である。
①については山行を高度順化の形態から3つに分け、
BCまでの高度順化、そしてBCからの高度順化
アコンカグア
チョー・オユー
ムスタグ・アタ
エルブルース
レーニン峰
キャンプの高度を順次高めていく高度順化
デナリ
ピークの高度を順次高めていく高度順化
ワスカラン
イリマニ
コロラド14ners(高度を高めてはいない)
登山の要点
高度順化計画
実行
高度順化の経過
高度順化法の評価
の順に記している。
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(平成29年2月15日 記）