今、山へ>ピレネー>2 記録 (11) 円形劇場を歩く


(11) 円形劇場を歩く

7月3日(金)  曇り

 円形劇場の一角に立ちたいと考え、ガイドブックから2つ選ぶ。
 今日は、Tozal del Mallo(2254)に行く。
駐車場から往復6時間とある。この後さらにTorlaまで歩く。
 7時のバスには、岩登り装備の若者2人(バスを降りるとすぐハーネスを着けていた)、
張り切った感じの青年2人、中年夫妻だけである。

7:35(1320) 駐車場から少し戻り、トレッキング道に入り、林間をいつものペースで歩く。
青年2人も相前後するが、分岐ごとに地図読みをしている。

8:43(1690) 林間を抜け目標が見える。すごい迫力。





9:20(1900) 案内板にロープが必要と記されており、
これはガイドブックにないことなので驚く。



この壁のどこを抜けるのか見当もつかないので、とりあえず進むことにする。



   下段のトレイルに人が見える



さてどうするか。
手持ちは、いつもの120cmソーイングシュリンゲ2本、3mの6mmロープ、
カラビナ2枚(うち1は安全環つき)。
これで確実に降りられと判断できたので、簡易ハーネスを作り、
鉄棒にプロテクションを取り、登ることにする。
追いついてきた青年2人は長いDJチェインを持っているとのこと。

10:50(2090) 2箇所の岩場を登り、すばらしいお花畑に出る。


 

10:30(2170) のんびり歩いていると、先のガレ場がいやらしく、撤退することにする。


一休みしていると青年2人がルートの相談に来たので、地図を見せて教える。
一緒に行こうと熱心に誘われるが、断る。彼らのコースは危険と思われるが、
彼らは先ほどの岩場を降りたくないようである。

11:40(1940) 岩場を降りる。2箇所とも終了点にU字ボルトが埋め込んである。
花がどこも素晴らしい。

 

 




13:16 例によりゆっくり歩き駐車場に着く。
Torlaに向け、トレッキング道を下る。あまり愉しい道ではない。
15:00 ホテル着。

7月4日(土) 夜半からの雨が朝食後止む。

予定どおり昨日の反対側にあるMirador(展望台の意味) de Caleicilarruga(1980)に行く。

9:15(1320) 駐車場から案内板にしたがい,Rio Arazasを渡り、すぐ急登となる。
良く整備されたSenda(歩道の意味) de los Cazadoresに広葉樹の落葉が積もっている。
危険と案内板にあるが、展望台から先のことであろう。事実、危険箇所はなかった。

高度が上がるにつれ、松林に変わり、
11:11(1835)でPunta Acutaへの道を分けると、
11:19(1980)展望台である。

残念ながら天気が良くないが、展望はなかなかである。昨日引き返したガレ場が見え、
良い判断であることを再確認する。

 Faja Pelayのトレッキング道も良く整備されており、キャンプ用具を背負った人も通る。


12:50 駐車場に戻る。

これで私のスペイン・ピレネー彷徨は終わった。


表紙 に戻る    3 おわりに に進む