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高度順化のための富士山11

前の報告にある、4.である。(6月上旬に実行した2.の八が岳天狗尾根は大腸ポリープ切除で参加できなかった。)


この夏,Aさん,Kさん,Fさん(以下、敬称を略)とTeamColo14を組み、、
アメリカ合衆国コロラドロッキー山脈のフォーティーンナーズの3座を歩くことを計画している。
そのためのトレイニング山行を5つ計画している。
 1.Snowmass Mountain(14082ft)は名の通り雪が多いので、残雪期の富士山を歩く。
 2.他の2座Mount Sneffels(14150ft)、Maroon Peak(14156ft)も含め、岩山である。
   Climingでなく、Scramblingであるが、アプローチ・シューズを履くので、
   これで岩場を歩くことを試し、またルート・ファインディングに失敗した場合における最小限の
   装備によるロープワークを練習するため、広沢寺のゲレンデでで練習し、また八ヶ岳東稜の尾根を歩く。
 3.長時間歩くことに備えるため、丹沢主稜を1日で歩く。
 4.高度順化するため、直前に富士山頂で1泊する。

 1泊、可能な範囲で長時間滞在する
 SpO2を回復させる練習をする
 現地の山中露営におけるテント、個人装備、水、食事を実体験する
  狭いテント、薄い寝袋、粗末な食事、少ない水
を目的として、
 623日〜30日の好天が期待される2日間
 第1日 できるだけ早く富士宮口5合目に集合し、夏道から宮頂上へ登り、露営する
 第2日 剣が峰往復し、往路を下山
を計画した。

 これが次の2つの事由から失敗した。
 1つは好天の連続した2日間がなかった。
 2つは私の体調不良(大腸ポリープ切除後の2週間にわたる風邪)である。

 
好天が予想された27,28日に日程を設定したが、前日になっても体調が回復しないので、可能な範囲で登ることとし、
3人で予定通り実行するように申し出、了解を得た。


平成28年6月27日(月) 晴れ、風がやや強く、冷たい

 Fさんの車に同乗させていただき、富士宮登山口に。上段はすでに満杯であり、少し下に駐車。
 28日の天気が思わしくない(雨で風速20m/sec)ので、駐車場での露営に変更し、
登れるところまで(できれば13時を限度として3500mまで) 登ることにする。
(これで所期の高度順化ができないまま、遠征することになる。)
3人も同様の判断、ただし剣が峰を目指す。
SPO2は悪い。

9:00(GPS標高2277m、以下、同じ) 発
3人は心配し、栄養剤等までいただく。申し訳ない。
3人に遅れ、ゆっくり歩く。

9:32(2472) 6合目 雲海荘・宝永山荘
寒い。
途中で冬山用のアンダーシャツ、ネックウォーマーを着こみ、雨具を羽織る。
試作の行動食を歩きながら、いただく。
体調は予想したより、まあ良い。

10:27(2709) 7合目 御来光山荘
11:18(3021) 7合5勺 山口山荘
12:02(3376) 8合 池田小屋
ここでパルスオキシメーターを渡し、3人に先行を強く促す。
Fさんから車の鍵を預かる。

12:44(3376) 9合 万年雪山荘
まだ制限時間内。ここで会ったシリウスのメンバーと一緒にもう少し登ることにする。
1:29(3537) 9合5勺 胸突山荘

ここで、アンダーパンツ、羽毛服を着こみ、毛糸手袋も着け(これで用意した防寒着はすべて使った)、
風が当たらないところで3人を待つ。
陽が陰り、風も冷たくなったので、
2:40 下山へ。

2:55 9合
3:20 8合
3:50 7合5勺
4:20 7合
足元には花が咲いている。

 


5:00 6合
5:20 4時間で剣が峰まで登った3人と合流し、登山口へ。

6月には全くトレイニングができていないが、
予想外にまあまあ歩くことができたことはうれしい。
しかし次に見るようにSpO2は極めて悪い。

合目 280627 280512 270601
5合目( 85/91 90/75 90/59
6合目 84/92
7合目 80/118 86/82 92/96
7.5合目 79/113 87/88 87/95
8合目 86/93 91/97 84/100

おまけに所期の高度順化を実行できていない。


しかし、
今回は             (レーニン峰)
1日目 夜行          夜行
2日目 ホテル1600m     ホテル2200m
3日目 CG 2000m?    山小舎3300m
4日目 CS 3500m      4500m往復
5日目 4200m往復

と、昨年のレーニン峰の高度順化に比べ、少しゆっくりしているので、慎重に行動することとするが、
しかし遠征直前の空白は極めて痛い。

今、大事なことは、出発までに風邪を完治することである。




(平成28年6月28日 記)


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