初冬の岳沢から奥穂周回
ヴェテランのSさん,Aさんには何度も山行に一緒させていただいたが、
この山行はその愉しさを特に覚えたので、強く印象に残っている。
私自身としてはこの時期にこのようなところを踏めるとは考えもしていなかった。
同行はSさん,Aさんご夫妻である。
コースタイムを残していない。
平成10年11月1日
沢渡の駐車場で合流し、上高地に入る。
岳沢までのんびり登る。
水は小屋から分けていただき、
夕食はこれまでと異なり,Aさん夫人の手料理である。
2日 晴れ、曇り、雪
早朝発。
天気は良い。
高度を上げるにしたがい、西穂に続く稜線が輝く。
積雪は前穂近くまで無い。
前穂では天候が崩れる兆し。
まだ眺望はきく。
奥穂から西穂へ
槍
明神
奥穂で風が強くなり、小雪が舞う。
ここで引き返すとばかり思っていたが、予定通り進むことになる。
要所でロープを出し、Sさんがリードし,Aさんが確保する。
ロバの耳を降りていると、ジャンダルムを単独行者が巻いている。
アイゼン、ピッケル無し。
危険であると注意すると引き返した。
天狗のコルで日没。
ルートを探すのが難しく、水も十分でなく分けて飲みながら、遅く岳沢に戻る。
山行と同様、今夕もすばらしい食事であった。
3日
上高地へ降る。
梓川ではまだ水鳥の世界である。
(平成24年11月17日 記）
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