今、山へ＞海外の山＞フイテン>6評価 ６　評価

（１）　能力からみて国際公募隊への参加は難しい 　国際公募隊は、自己手配する遠征に比べ安全性、経済性に優れている。 これまで一度Himalayan Experienceのチョー・オユー隊に参加したことがあるが、 これは倉岡裕之さんが日本人をまとめておられ、実質的には日本人隊であった。 　今回いろいろ悩んだうえで参加したが、 　・高齢であることからメンバーに不安を与えた。 　・登降が遅く、あるいは落伍し、メンバーに迷惑をかけることにならないかと自ら心配した。 　・nativeの英語が分からず、ガイドやメンバーには気遣いをさせ、 　　また隊のチームワーク形成やコミュニケーションに支障を与えた。 　なお、メンバーの皆さんは紳士で、私はメンバーに恵まれたと感謝している。 　 　結果として、歩きにおいて隊に迷惑をかけることなかったが、薄氷を踏む思いはこれを最後にしたい。 （２）　ガイドに従う限り、登降は難しくない 　ウエブの報告によると急傾斜が強調されているが、春の北アルプスや冬の八ヶ岳を経験しておくと 問題ないのではないか。 　ただし氷河上でのルート・ファインディングは、日本では経験できない技術であり、 またGanghの慎重な対応をみる限り、極めて難しいのではないか。 （3）　手配はガイド会社に依頼するしかない 　航空券、現地のホテル、ジープ、ラクダ、ポーター、入山許可等の手配は、 地元に通じた者にしかできないのではないか。 　今回日程の変更等に応じ、的確に対応されていたのには感心した。 （４）　体調が良かった 　次のように問題なく登頂に専念できた。 　・食事が口に合った 　　青物のサラダや手作りのケーキがBCで供される等各般の工夫がなされ、 　　携行した日本食を摂ることはなかった。 　・シングルであったことにもよるが、いい眠りであった。 　・早い、長い歩きに付いて行くのがやっとであったが、疲れや筋肉痛はなかった 　・高度障害がなかった

（５）　ガイド、メンバーの心遣いに感謝する 　全行程を通じて、皆さんの心遣いを感じた。 　また、Ganghからフイテン登頂の最高齢者になるのではないかとの話があり、 皆さんが私の登頂を歓んでくれた。帰国後も写真を送っていただいたり、台風や地震のお見舞いもいただいた。 まことに有り難いことである。 　 　今回も友人や家族に大変心配をかけ、無事の登頂・下山を歓んでいただいた。感謝申し上げる。

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