６． Longs Peak
約半世紀前の2年間、いつも見ていた山で、＜いつか>は登りたいと願っていた山である。
またRocky Mountain 国立公園のなかにあり、14nersのなかでも人気の山でもある。
Team Colo14の皆さんが帰国後独りで登る予定であったが、在Erieの知人Xさんが一緒に行くことになった。
氏はすでに14nersを高い方からいくつかとご自宅からいつも眺めているLongs Peakをすでに登っておられる。
（１）Boulder FieldのCGの予約
他の3山と同様にWEBの
http://www.14ers.com/route.php?route=long1&peak=longs+peak
を基本に構想した。
最も便利なLongs Peak THから1日で往復することはまず無理と考え、
登山口近くのCGを探したところ、国立公園内はいずれもFirst come、First Serveであり、
日程に余裕のない私が確実に確保することは困難である。
国立公園に問い合わせたところ,Boulder FieldにCGがあるから、この所管の事務所に予約しろとの回答を得た。
すぐメールしたところ少人数の場合は予約できず、当日朝事務所で受け付けるとのこと。
これまた不確定である。
一緒することになったXさんに相談すると、すぐに事務所を訪ね、詳しいいきさつは分からないが
結果として予約できた。有り難いことである。ただし、入山日の朝に登録することには変わらない。
私が持参した露営用具と炊事用具、Xさんが用意したcanisterが共同装備である。
XさんはErieを相当に早く発ち、Teamが朝5時に空港に向け発つのに合わせ、Fort Collinsのホテルを発つ。
途中Estes Parkでコーヒーを飲んで時間調整した後、7時に開くRanger事務所に向う。
その駐車場から見るLongs Peakが殊の外美しい。
事務所で登録し
THに向かう。
驚いたことに駐車場はすでに満杯で、路上駐車が1 mile下までつながっている。
車内泊し、早朝から登ったに違いない。富士山の富士宮口と変わらない光景である。
Xさんが駐車に戻る間登山口を見る。登山届は事前に問い合わせたとおり不要である。
この時刻になると、途中までのハイキングであろう。
急いで戻ったXさんと
８：１０(28290) 発
林間の道は歩きやすい。Xさんは歩きが速い。
よく整備されているが、
登山者数が多く、日本と同様複線化しているところもある。
また雷の警告はここにもある。
ここでも花が美しい。  |
 |
１０：００(3289) 目標が見え、裾野も見えるようになる。
この辺りで Maroon Peakと同じ症状が出て、歩くことが困難になるが、しばらく休み、呼吸を整えると、
回復した。
林間を抜ける。
今度はXさんの右大腿が、続いて左大腿に筋肉痛が出た。
揉み、伸ばす等を試みるが改善しない。
休みを繰り返しながら
11:50(3517) Chasm Lake Trail分岐
ここからはダイアモンドが望める。
１３：３０
十分に休みを取り、荷を移し、少しずつ前進を試みるが、Boulder Fieldまで相当の距離があり、
標高差も1200ftあることから、Xさんを説得し、下山することにする。
登りと同じくらい時間をかけてゆっくり降り、無事駐車場に戻り、大事には至らなかった。
（３） ＜いつか＞
Xさんは、この日に備えてトレイニングを重ね、その疲労が溜まっていたのが原因と言われるが、
早朝からの行動、車の駐車などのご苦労が原因したのではないだろうか。
その後Teamが登ったMount Snefellsを単独で登りに行き、
さらにはLongs Peak THに車中泊し、頂上を目指すなど、回復されたと聞き、喜んでいる。
私はLongs Peakの核心部には届かなかったが、日程に空白ができ、
当日から2日間、近くに寄宿している配偶者ともどもXさん宅にお世話になり、望外の休暇を愉しんだ。
半世紀前から＜いつか＞は登りたいと願っていたが、もう一度来いと誘われている感じが日々強まっている。
さて、「かつてでなく、いつかでなく、今」が実現するのか ？
表紙 に戻る 7．感謝 に進む
(平成28年8月12日 記）